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研究・教育の領域 (Research and education)

確率・統計工学 (Statistical science)

 研究は一言で云えば BANOVA(Beyond Analysis of Variance, 分散分析を越えて)
ということになる.処理水準に自然な順序がある場合の傾向性仮説検定,不等式制約下での推測,
単調回帰問題そして多重比較,および多重決定方式が主たる研究対象である.
とくに,2元表,3元表への適用では,経時プロファイル解析や,分割表の行比較など
様々な興味ある応用がある.さらに,臨床試験における様々な統計的問題については
1980年代より現在に至るまで様々に新しい考え方や方法の提案を行っている.
現在は,理論からやや応用に傾斜し,統計的工程管理,信頼性・寿命解析,環境評価,
新薬臨床評価,ゲノム解析,心理効果測定,教育評価などの実際問題を対象として
問題解決を図るとともに,問題解決への方法論をも含めた研究を行っている.より具体的には,
多変量,図形情報をも含めた多種多様なデータ解析のための新しい統計的方法の開発を目指した
研究を行っている.
 なお,最近,BSEに関連して米国産牛月齢判別委員会や,タミフルの副作用判定委員会等に統計の専門家
として参加している.

参考文献

48. 交互作用は相互作用?1 稲の国際適応試験.ESTRELA 2004年 2月号

49. 交互作用は相互作用?2 コレステロール低下剤Mは有効か?.ESTRELA 2004年 3月号

50. 交互作用は相互作用?3 血圧日内リズム,あなたのパターンは?.ESTRELA 2004年 4月号

51. 交互作用は相互作用?4 職業により初診時癌重症度は違う?.ESTRELA 2004年 5月号

52. 交互作用は相互作用?5 年齢 世代 時代3効果コホートモデル−脆い昭和1桁世代?−.ESTRELA 2004年 6月号

53. 交互作用は相互作用?6 遺伝疾患と対立遺伝子頻度分布の関連解析.ESTRELA 2004年 7月号

担当科目(大学院)

(1)産業と工業のための統計的方法特論

 最小二乗法,最尤法,カルマンフィルター,平滑化法などの統計的技法.
正規線形モデル,一般化線形モデル,多変量モデル,潜在構造モデル,マルコフプロセス,ニューラルネットワークなどの統計的モデリング法.
赤池情報量基準(AIC),χ2適合度などのモデル診断技法.
分散分析,回帰分析.
上記の確率・統計的アプローチの実際問題への様々な応用.

(2)応用統計学特殊研究

 工業製品の開発のプロセスに関し,例えば新薬の開発を例にとり,
その開発初期の段階から実際に認可・市販されるまでの様々な
試験計画,解析,検証のプロセス,そして市販後の有効性,安全性情報収集の仕組,
およびそれら情報のデータベース構築について研究する.